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ドレスシャツを着るうえで知っておきたいカラーキーパーの知識
Update: 2020.10.09 | シャツについて
カラーキーパーというパーツをご存知でしょうか?とても小さなパーツですが、ドレスシャツの衿を型崩れさせないためには大切なものです。こちらでは、このカラーキーパーの基本的な情報や種類、ドレスシャツを着るうえで知っておいていただきたいカラーキーパーの取り扱いなどについてお話しします。
カラーキーパーとは
カラーキーバーは、ドレスシャツの衿の形状を維持するために挿入されている芯のことです。カラーステイ、カラーポーンとも呼ばれますが、基本的にすべて同じものを指します。通常時はドレスシャツの衿に収納されており、外部から見えることはありません。
カラーキーパーが入っていると衿の形状が保たれ、フォーマルな印象を与えます。また、衿の反り返しを防止する効果もあります。洗濯を繰り返すと衿の部分が反ってきますが、カラーキーパーを入れることでまっすぐな形状に戻すことができます。整った印象が大切なドレスシャツには、欠かせないパーツです。
衿の形状維持が大切なドレスシャツ・ビジネスシャツには、基本的にカラーキーパーが挿入されています。対して、やわらかい風合いを出したいカジュアルシャツなどには挿入されていません。
カラーキーパーの種類
カラーキーパーには主に以下のような2種類があります。
- ○ 取り外し式
- 取り外し式のカラーキーパーは、衿の内側にある穴から任意に出し入れができます。細い長い形状のプラスチック製のカラーキーパーが一般的です。日本ではそれほどメジャーになっていませんが、金属や真ちゅう製のカラーキーパーもあり、贈答用として親しまれています。
- ○ 縫い込み式
- 縫い込み式は衿の中に最初から挿入されており、基本的に取り外すことはできません。外観上は確認できませんが、衿を触ってみると固く薄いものが挿入されているのがわかります。
カラーキーパーの使い分け
取り外し式のカラーキーパーは任意で出し入れできるため、あえて取り出して印象を変える選択肢もあります。望みの着こなしに応じて使い分けましょう。
カラーキーパーの使い分けについてお話しします。- フォーマルなシーンでは付けておく
- 男性にとってドレスシャツはフォーマルなファッションのアイコンのひとつ。特に衿はジャケットの有無にかかわらず常に露出しているため、形が崩れているとだらしなく見えてしまうことがあります。冠婚葬祭やビジネスで社外の方と対面する際など、フォーマルなシーンでは基本的に付けたままにしておくことをおすすめします。
- 抜け感を出すために外す選択肢も
- カジュアルシャツのようにやわらかい印象を与えたい場合は、カラーキーパーをあえて外しておくという選択肢もあります。社内でしか仕事をしない日はレジャーの日などであれば、カラーキーパーを外していてもマナーを問われることはないでしょう。近年は特に、イタリア調のソフトな印象のシャツが好まれています。
カラーキーパーの取り扱い
取り外し式カラーキーパーの取り扱いについてお話しします。
- 洗濯前には外す
- カラーキーパーは洗濯前に外しておくのが基本です。カラーキーパーを入れたまま洗濯すると、生地が傷みます。また、紛失したり、折れたりすることも考えられます。
- クリーニングに出す前は外す
- 上述した理由と同様の理由から、クリーニングに出す前にはカラーキーパーを外しておきましょう。カラーキーパーが挿入されたままプレスにかけられると、衿にくっきりと跡が付いてしまいます。
- アイロンをかける前に外す
- 洗濯前にはカラーキーパーを外しておくよう案内しましたが、アイロンがけの際にもカラーキーパーを付けないのが基本です。カラーキーパーの跡が付いてしまうほか、多くのキーパーはプラスチック製のため高温は好ましくありません。
- サビに注意(金属製の場合)
- 金属製のカラーキーパーや水濡れや湿気でサビてしまうことがあります。そのため、取り付けたまま保管しておくのはおすすめできません。
お気に入りのカラーキーパーを持っておくのもおすすめ
ドレスシャツには基本的にカラーキーパーが付属しており、そのキーパーを使い続けても問題ありません。一方で、お気に入りのカラーキーパーを大切に使い続けるのもおすすめです。プラスチック製の安価なカラーキーパーのほか、パターンが施された少し高級なカラーキーパーもあります。
こだわりがある方は、ぜひ愛着が湧くようなカラーキーパーを探してみてください。付けているときは外側から見えることはありませんが、ネクタイピンなどと並び、ちょっとしたセンスが光るフォーマルアイテムのひとつといえます。
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カラーキーパーは小さなパーツであり、普段ドレスシャツを着ている人でも特別意識することはないかもしれません。この記事をお読みいただいたのであれば、カラーキーパーを付けっぱなしにせず、洗濯時などには取り外しておきましょう。また、シチュエーションが許すのであれば、あえてカラーキーパーを外してソフトな印象を出すのもおすすめです。