私達は、袖付けに非常にこだわりを持っています。
その付け方は、MANICA SPOSTATA(マニカスポスターター袖の丸付け)という手法を
使っています。
そのつけ方は、まずシャツのボディ部分と袖部分を別々に作ります。
別々に完成したものを再度組み合わせてつくるという作業になります。

このつけ方をすることにより袖振りが立体的になります。通常のシャツは、ボディーと袖を同時に
作ってしまいますので立体的につけるといっても、おのずと限界が出てきます。
袖の丸付けを行うことでより人体に沿ったフィッティングを実現できますし、可動域を広げることが
できるのでより快適な着心地を提供できます。

MANICA SPOSTATA

この丸付け 唯一の問題がそのコストなのです。どうしても手間がかかってしまうため
こちらも高級シャツの代名詞のような仕様です。

2万近くするシャツでもこの仕様になっていないシャツは、残念ながら結構多いです。。。。。。
しかしこの作業を行っているかどうかが非常に重要な事になってくるのです。一見どうといった
ことのない袖付けでも着るとまったく違ったものになるのです。
カミチャニスタのシャツは、立体的に縫製しているのでアイロンが非常にかけにくいかも
知れません。
しかしそれは、動きやすさを確保するための必須条件を満たしたためにそうなったのです。 



ジャケットの袖ををつける際には、必ず丸付けになりますが、それと同じ手間がかかっている
ということがCAMICIANISTAの自慢です。シャツの美しさ、着易さというのは、様々なディテールと
シルエットの組み合わせが作り上げるものなのです。
このシャツの着心地、私は、一度着たらやめられないといえると思います。
ぜひ着心地とこだわりの仕様を楽しんでください。

新年明けましておめでとうございます。

2009年 12月25日にオープンいたしましたカミチャニスタですが、もうシャツがお手元に届いた
方もいらっしゃると思います。今回は、"カミチャニスタについて"では、既に取り上げられている
シャツの仕様についてのお話です。

CAMICIANISTAのシャツの特徴は、もう読んだから知ってるよといわれる方も
いらっしゃると思いますが、

1.BOTTONI MADRE PERLA(ボットーニ マドレ ペルラ 以下 白蝶貝ボタン)
2.MANICA SPOSTATA(以下 マニカ スポスタータ)

は、絶対に忘れては、ならないポイントだと思います。2度にわたりその特徴について
お話いたします。
 

今回は、白蝶貝のボタンについてお話しましょう。

Bottone01.jpg

白蝶貝のボタンは、高級シャツの代名詞とされていますがいまいちピンとこない方もいらっしゃる
と思います。シャツのボタンの素材は、高い順番に、白蝶貝、高瀬貝、プラスティックとなります。
なぜ貝ボタンが良いのかといいますと、第一に研磨されて仕上げられた貝ボタンは、滑りにくく
留めやすいのです。CAMICIANISTAのボタンは、ある程度厚みを持たせ指の感触、ボタンホール
の通しやすさなどを考えて作られています。余りに厚いものですとホールを通す際に苦労しますが、
薄すぎるものも折角の貝ボタンの質感に欠けてしまいます。プラスティックのボタンは、研磨仕上げ
で無いので滑りやすいので貝ボタンにくらべると留めにくくなってしまいます。
しかしなぜその優位性ばかりの貝でなくプラスティックのボタンが普及している理由は、
そのコストにあります。その差なんと50倍から100倍くらいの差になることもあるのです。
(プラスティックと白蝶貝を比べた場合-当社調べ)

それ以外にもやはり天然の貝の持つ独特の輝きは、非常に美しくアクセサリーとしての機能も
あるといえるでしょう。貝をくりぬきひとつひとつ磨いて仕上げてゆくボタンは、美しくその仕上がり
に工芸品としての価値を感じてしまうのは、私だけでしょうか。
 
高瀬貝と白蝶貝の違いは、といいますとその輝きの差といえるでしょう。 高瀬貝と白蝶貝の
違いは、高瀬貝のボタンは、裏側を見るとまだら模様があることがあります。又白蝶貝に比べると
黄色っぽく濁った色になります。
白蝶貝は、その名の通り透き通るような白い色合いと輝きが魅力です。この輝きは、比べることが
できない美しさです。世界中の高級シャツと呼ばれるものがこぞって白蝶貝のボタンを使ってもの
づくりをするというのもうなずけます。
イタリア製のシャツならばこのボタンを使ったこだわりのシャツならば通常2万円は、
くだらないのではないのでしょうか?

個人的な感想ですが、白蝶貝のボタンのほうがボタンを触ったときに中がぎゅっと詰まったような
質感に感じるのですが、それは、私がボタンの値段を知ってるからなのかな?と思ったりもしますが
その満足度が確かなことは、間違いがありません。

白蝶貝のボタンは、一度使うと病みつきになるとは言いませんが、他のボタンとその違いは
着用した人には、分かっていただけると思います。

今後もCAMICIANISTAは、素材にこだわり使用感にこだわっていきます。


次回は、MANICA SPOSTATA(マニカスポスターター袖の丸付け)についてのお話です。
乞うご期待!!!