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Leonardo Bugelli(レオナルド・ブジェッリ)
Update: 2017.10.06 | シャツについて
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カミチャニスタのテクニカルディレクター LEONARDO BUGELLI(レオナルド・ブジェッリ)は1990年からシャツづくりを開始し、94年に自らの工房を設立しました。
女性用の仕立て服を作っていた母と祖父の影響を受けてシャツ作りを志したレオナルドは、経験豊かな職人から技術を教わりながら、古典的なシャツ作りのノウハウを身につけます。
生地の開発にも熱心で機屋に自ら入り込み、糸を選び、技術者と綿密にオリジナルの生地を開発する事も...
レオナルドをテクニカルディレクターに迎えたカミチャニスタは、独自に発掘した中国の優良ファクトリーにイタリアのシャツづくりのノウハウを余すところなく伝授しました。
最も大事なのは、袖と身頃を別々に縫う"袖の後付け"です。Manica Spostata(マニカ・スポスタータ)と呼ばれるこの技法はイタリアのサルトリアーレ(仕立屋)にみられる特徴で、袖と身頃のだぶつきをなくし、ジャケットへの収まりがよく、可動域を大きく得ることができるようになっているのです。
また、本白蝶貝ボタンを使うことも大事なこだわりのひとつです。真珠の母貝となる本白蝶貝は、天然の透き通るような白い艶と輝きで、シャツそのものを美しく引き立てるのはもちろん、ちらりと覗いたとき装いのクラス感が別格だからです。決して他では代用できないエレガントな雰囲気に溢れています。
その他にも、裾のガゼット(補強布)、背中の中央で縫い合わせたスプリットヨーク、下から二番目のボタン穴を水平にするなど、洗練されたイタリア仕込みの技を至るところに発揮しています。
これらはスーツをより美しく着るため、シャツに不可欠な要素であるとともに、フィレンツェで生まれ育ち、仕立て服の文化と伝統と受け継ぐレオナルドのこだわりです。
品質にこだわり、肌触りを求め、徹底的にリサーチを繰り返したレオナルドの手掛けるシャツは、クラシックながらも優雅な印象を与える、フィレンツェの匂いそのもの。
日本人の体型を美しく見せるために独自のアレンジを加えたフィッティングで、いつでも着る喜びを感じさせます。
カミチャニスタは、まさに、「装う」ことの愉しさを知るシャツなのです。