「スーツのお手入れ」

Update: 2014.07.18 | アフターケア

今回はシャツではなく「スーツのお手入れ」について書かせていただきます。

一日着たスーツは、次の日一日休ませるのがお約束です。これはスーツが吸った湿気を放出させ、生地の撚れを自然回復させるためです。スーツが元に戻らないまま着続けると、繊維の癖がもどらなくなり、生地のへたりが早くなるのでスーツの寿命を縮めてしまいます。
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脱いだスーツは、まず丁寧にブラッシングします。肩や衿部分の埃を払い、肘や背中のシワを整え、ステッチ部分も生地の織り目に沿ってブラシをかけます。ハンガーにかけたままブラッシングするのがやりやすいでしょう。パンツも同様に、フロントの細かな部分、膝裏のシワ、裾のダブルの折り返しの中も丁寧に埃を払います。

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ブラッシングを終えたスーツは、ハンガーにかけたまま風通しの良いところで陰干しします。まだシワが残っていてもかまいません。良質な素材を使っていれば、陰干ししておくだけで、細かいシワは自然と回復してきます。このとき注意すべきはハンガーです。スーツに針金ハンガーはもってのほか。肩の部分に厚みがあり、きちんと旗幅の合ったサイズのハンガーを使いましょう。購入時に木製ハンガーが付属していたスーツは良心的です。そのハンガー、大切に使いましょう。