知っておきたいビジネスシャツとカジュアルシャツの違い

Update: 2020.05.02 | シャツについて

ドレスシャツカジュアルシャツ違い画像

状況に合わせたシャツ選びで重要なポイントがフォーマルさとカジュアルさのバランスです。具体的にはどういった要素がフォーマル、カジュアルを決定づけるのでしょうか。こちらでは、フォーマルなビジネスシャツと、カジュアルシャツの違いについてお話しします。

ビジネスシャツとは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まずは、ビジネスシャツの定義についてお話しします。明確な定義はありませんが、一般的な意味でのビジネスシャツとは、ワイシャツ、ドレスシャツなどフォーマルなシャツの総称です。男性が背広のなかに着用するシャツとして認識されています。

その名のとおりビジネスで着用することが多い一方、冠婚葬祭などフォーマルなイベントで着られることも少なくありません。多くの場合、ネクタイと併用されます。

なお、ワイシャツの由来は「White shirt(ホワイトシャツ)」であり、当初は白いシャツのみを指していました。時代とともに分類があいまいになり、色付きのシャツもワイシャツして区分されるようになってきています。

カジュアルシャツとは━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

カジュアルシャツとは、ドレスシャツにカジュアルな要素、動きやすくなるスポーティーな要素などを追加したシャツです。こちらも明確な定義はなく、さまざまなバリエーションがあります。かつてカジュアルと認識されていたボタンダウンがビジネスシーンで着用されるようになったように、時代のトレンドによって分類が変わることも珍しくありません。また、仕事やイベントなど、着用される現場によっても認識が異なります。無地が多いドレスシャツに対し色付きや柄付きのものが多いため、ジャケットなしでも単独で成立しやすい点はひとつの特徴といえます。

フォーマルとカジュアルを分けるポイント━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

主観に委ねられている部分が大きいフォーマルとカジュアルという概念。この2つを分けているのはどういったポイントなのでしょうか? 代表的なポイントについて具体的に考えてみましょう。

生地━━━━

ビジネスシャツの生地はシルク100%、コットン100%が一般的です。カジュアルシャツの生地には、コットン、シルク、ポリエステルのほか、リネン、ニット、フランネル、デニム、シャンブレー、ダンガリー、鹿の子などさまざまな素材が使用されています。一般的にきめ細やかさや光沢が強くなるとフォーマル感が増します。

襟━━━━

ビジネスシャツの襟には台襟・カラーキーパーが入っているため、硬く自立しやすいのが特徴です。ジャケットを着たときに襟が1.5cmほど出るようにするため、全体的な襟高は4-4.5cmになります。 カジュアルシャツの襟は台襟がないため、やわらかく小さめです。ボタンダウンカラー、イタリアンカラー、ドゥエボットーニやトレボットーニなど、さまざまなバリエーションに派生しています。

裾━━━━

ドレスシャツは基本的にパンツインが想定されているため、裾が出にくいように長めに設計されています。対して、カジュアルシャツは多くの場合タックアウトで着用します。そのため、ドレスシャツと比較すると着丈が短めです。

色・柄━━━━

フォーマルなドレスシャツは基本的に白か淡色です。濃色になるほどカジュアル感が強まっていきます。カジュアルシャツには原色のものも少なくありません。また、ドレスシャツの柄は無地もしくは、細目のピンストライプ柄が基本。チェック柄、ストライプのピッチが広いものや太いものはカジュアルシャツを見なされます。

ボタン━━━━

ビジネスシャツのボタンは白が基本です。素材には、貝やプラスチックが使用されます。カジュアルシャツのボタンは色、素材ともにバリエーションが豊富です。

胸ポケット━━━━

元来、ドレスシャツには胸ポケットはついていません。胸ポケットがあるとカジュアル感が強まります。

袖━━━━

ドレスシャツは原則として長袖です。七分袖、半袖など袖が短いタイプはカジュアルシャツとして分類されます。

フォーマル・カジュアルを使い分けTPOに柔軟な対応━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ビジネスや冠婚葬祭などのシーンでは、基本的にフォーマルな装いが求められています。一方で、それ以外の場面ではカジュアルな要素で少し"外し"を入れたくなることも多いのではないでしょうか。
上述したフォーマル・カジュアルを分けるポイントを知っておけば、自由に"外し"を入れてさまざまなオケージョンに合った着こなしができるようになります。フォーマルさをくずすことなく、自分の個性を出すことも可能です。ジャケットやパンツを固定したまま、シャツでフォーマル・カジュアルを自由に演出することもできるでしょう。

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ドレスシャツの洗濯方法とアイロンがけについてご案内しました。日常的な手入れによってドレスシャツの状態はまったく変わってきます。洗濯だけに注目しがちですが、だらしない印象を与えないためにしわにも気を使いましょう。