ドレスシャツをクリーニングに出す際に知っておきたいこと

Update: 2020.06.19 | シャツについて

ドレスシャツをクリーニングに出す際に知っておきたいこと

皆さんはどれくらいの頻度でドレスシャツをクリーニングに出していますか? プロの手によってドレスシャツ本来の白さが取り戻せるクリーニングですが、コストや手間などデメリットもあります。こちらでは、ドレスシャツをクリーニングに出す前に知っておいていただきたい基礎知識をご紹介します。

クリーニングのメリット・デメリットとは?━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

まずはドレスシャツをクリーニングに出すメリットとデメリットについて知っておきましょう。

メリット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

クリーニングには以下のようなメリットがあります。

アイロンがけ不要 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

シワがついたドレスシャツはだらしなく見えてしまうことがあります。見た目の清潔感を維持するために、ドレスシャツにはアイロンがけが必須です。洗濯のたびにアイロンがけしなければならない点がネックとなります。一方、クリーニングを利用すればアイロンがけは不要です。汚れが落ちるだけではなく、プロの手によってアイロンがけされた状態で返却されます。

ノリ付けにより汚れにくくなる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

一般的にシャツのクリーニングではノリ付けが行われます。クリーニング後の仕上がりを良くするために行われるこのノリ付けですが、衣服のコーティング効果がある点にも注目です。ノリによってコーティングされていると、ドレスシャツの生地まで汚れが浸透しづらくなります。つまり、ドレスシャツが汚れにくくなるのです。定期的にクリーニングに出せば、ドレスシャツの真っ白な状態を維持しやすくなります。

手間がない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

白く、シワがない状態が求められるドレスシャツは、通常の衣服よりもケアに手間がかかってしまいます。特に仕事で忙しい人にとっては、日常的にドレスシャツのケアを行うのは簡単ではないでしょう。クリーニングであれば、こうしたケアを業者に一任できます。

デメリット ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

一方で、クリーニングを出す際には以下のようなデメリットにも留意する必要があります。

コスト ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

当然ながら、クリーニングを利用すると料金が発生します。1回当たりの相場は100~200円程度と安価ですが、積み重なれば負担になってしまうかもしれません。着用するたびにクリーニングを利用すると考えると、最低でも1年で24,000円はかかってしまう計算になります。

シャツへのダメージ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

クリーニング業者はシャツのアイロンがけをプレス機で行います。強い圧力により効率的なアイロンがけが可能で仕上がりも良くなりますが、ドレスシャツへのダメージは免れません。特に、ボタンが割れてしまうケースが多いようです。

クリーニングを利用するタイミング ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

以下のようなタイミングでは特にクリーニングを利用したようが良いと考えられています。

長期保管前 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

夏用・冬用など季節に合わせてドレスシャツを使い分けている場合は、シーズンオフの時期が来る前に一度クリーニングに出しておきましょう。汚れや匂いがついたまま長期保管すると、定着して除去しづらくなってしまいます。

汚れ・匂いが目立つとき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ワイシャツの生地に定着してしまった頑固な汚れや匂いは、一般家庭の洗濯ではなかなか落とすことができません。そうならないように定期的なケアを行うのが理想ですが、どうしても汚れや匂いが落ちない場合はクリーニング業者によるプロのサービスを利用しましょう。

クリーニングの注意点 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

クリーニングを利用する際は、以下のような点に注意してください。

汚れた部分・ポケットの確認 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

特に汚れがひどい部分を事前に確認しておけば、重点的に洗うように依頼することができます。ドレスシャツで汚れやすいのは、首元や袖口です。また、ポケットに何も入っていない状態にして渡すのは、クリーニングの基本といえます。

洗濯絵表示の確認 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

衣服によっては洗濯方法が制限されているものもあります。見落としがちですが業者へ引き渡す前に確認しておきましょう。素材によってはクリーニング自体ができないものもあります。

クリーニング後はビニールから取り出す ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

通常、クリーニングから返却されてきた衣服には保護用のビニールカバーがついています。自宅に持ち帰り、クローゼットに入れて保管する際はこのビニールから取り出してください。ビニールをつけたまま保管すると湿気がたまり、カビやダニが発生しやすくなります。

クリーニングの手間とコストが気になるなら形状記憶・ノンアイロンシャツ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ドレスシャツを着るたびにクリーニングが必要と考えると、コストや手間が気になってしまう方が多いかもしれません。普段は自分で選択し、必要に応じて適宜クリーニングを利用するのがおすすめです。

自宅でドレスシャツを洗濯する際に手間になってしまうのがアイロンがけですが、形状記憶・ノンアイロンシャツであればアイロンがけの手間が軽減されます。洗いざらしでそのままハンガーにかけても、シワが発生しにくい点が特徴です。「自宅で洗濯派」の多くの人が愛用していまのすで、ぜひ検討してみてください。

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ドレスシャツは毎回クリーニングに出せることが理想ですが、依頼や回収の手間やコストが気になる場合は洗濯と上手に使い分けましょう。また、クリーニングを利用する前には今回ご紹介したような確認ポイントを意識してください。